〜1934年発行 チェコスロバキア 10ダカット金貨〜
【発行年】1934年（発行：1929〜1938、1951）
【発行枚数】1,298枚
チェコスロバキアで発行された10ダカット金貨となります。
チェコスロバキア共和国自体が新しい国家で、それまではハプスブルク家の領地。
オーストリア ハンガリー帝国の一部でしたが、第一次世界大戦の後、帝国が崩壊して1918年にこの国家が誕生しました。
その後、チェコ共和国とスロバキア共和国に分裂し、現在はもう存在しない国となります。
この金貨は発行された1929年〜1938年、飛んで1951年の間で発行されましたが、年号で発行枚数にバラつきがあります。
初年度（1929年）は1,564枚、近い年号の1933年は1,780枚となりますが、1934年は1,298枚と発行枚数が非常に少ない年号になります。
第二時世界大戦でこの10ダカットを含む多くのコインが消失したと言われています。
発行枚数が少ないだけではなく、残存している枚数も極めて少ないものとなり、その裏付けにPCGS鑑定はわずか4枚となっています。
ヨーロッパのダカット金貨の値上がりが非常に著しいですが、
これほどに状態の良い10ダカットの大型金貨がこの価格でご購入いただけるのはチェコスロバキアくらいかと思われます。
そこに目をつけるコレクター、投資家も増加し、
2016年ヘリテージオークションでは1938年銘の10ダカットがディティール品ですが、80,000ドルを超える価格で落札されました。
手数料も含めますと100,000ドルにも迫る価格となり、日本円にすると1000万円超の価格となります。
（当時レート換算）
その希少性から一時期市場から姿を消し、なかなかお目にかかれる機会はございません。
コインにはチェコの聖人であるヴァーツラフの騎乗の右向きの姿が描かれており、裏面はスロバキアの盾とチェコライオンです。
モダンな線描で描かれた大変美しい希少の大型金貨をご堪能ください。
PCGS鑑定品
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